エルメスって何?くらいブランド音痴の人が読むとよいエルメス本

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戸矢理衣奈という人が書いた「エルメス」という本を読みました。

私は全くブランド物と縁のない人間ですが、ちょっとエルメスのことを調べる用事があり、アマゾンでエルメスに関する本を調べたら、この本が検索の二番目に出てきたので買ってみました。
(ちなみに、一番目はマンガで書かれたエルメスの社史)

2004年に書かれた本なので、いまエルメスのバッグなどの個別の商品を調べたい人の役にはあまり立たないかもしれませんが、エルメスって何?くらいの人が、一般常識としてエルメスというものは何ぞや?ということを理解するために読むのであれば、ちょうど良く役に立つ本だと思います。

170ページくらいの短い本ですが、エルメスの歴史から社風、製品コンセプト、エスプリとは何ぞや?ということからファッション史の中のエルメスのポジション、日本との関わりの歴史など、エルメスのことを何にも知らなかった人が、なんとなく概略を理解したような気になるには充分な内容だと思います。

エルメスだけではなくても、ルイヴィトンやシャネルなどを含めたハイブランドというものについておおまかなイメージをつかみたい人にとっても、この本は有用なのではないでしょうか。

それ以上の深い感動はありませんが、調べても他にこういう本はあまり見当たらないですね。

私は20代の頃、不動産の営業をしていたのてすが、その時に中古のマンションを買いに来たキャリアウーマンの女性(=客)と半年くらい付き合ったことがありました。

その頃私は、「ブランド物を使う人間=権威を他に借りなければ何も自信が持てない恥ずかしい俗物」みたいな偏屈な思い込みを強固に持っていたので、ブランド品の知識は完全にゼロでした。

ある日その彼女と話していて、「ルイヴィトン」という単語の意味を私が知らないことを知った彼女が、まじまじと私の顔を見つめて、「不動産の営業をやっていてそれでは駄目だよ」と、ひどく真面目に説教をしました。

次の休みの日に、その3つ年上の彼女は、銀座で私を一日中連れ回して、これがルイヴィトン、これがエルメス、これがシャネルと、逐一教えてくれました。

いま思い出すと、いい人だったんだなあと思いますが、その時は感謝などせず、押し付けがましい女だなあぐらいに思っていました。
若いって愚かですね。

今でも住宅の営業をするのにエルメスの知識が必須だとは思っていませんが、物を売る仕事をしているのであれば、知らないよりは知っていた方がいいと思うようになりました。

エルメスなどのブランドは、良い物を作ることをひたすら追及しているだけであって、中身のない貧乏人が無理して高いバックを買って似合っていない滑稽さなどは、ブランド側には関係ない話なのでしょう。

もし自分が金に不自由しない身分になって、品質だけを基準にバッグや財布を選べるようになったら、それこそ何も考えずにエルメスを選べばいいのだろうと思いました
まあ、そういう日はたぶん来ないのでしょうが。


2015年10月13日 エルメスって何?くらいブランド音痴の人が読むとよいエルメス本 はコメントを受け付けていません。