大河ドラマ「炎立つ」第二部を見た感想

e347cbd38067faefd680b654c2f53dac_s

「炎立つ」の第二部を見ました。
第二部は後三年の役を描いたパートです。

前九年の役の第一部を見たときは、あまりにも期待しすぎてがっかりしたので、今回は自分の中で少しハードルを落としてから見ました。

高橋克彦の原作の執筆が、この二部の途中で間に合わなくなったとWikipediaには書いてあります。
確かに一部と比べたら、だいぶ原作と違うところもありますが、途中から全然違う話になってしまうというようなことはなく、最後のほうまで基本的には原作に沿った内容で、同じ部分もありました。
ですので第二部終了までは、ギリギリ原案を伝えるくらいまでは間に合ったのではないでしょうか。

原作と一番違うのは、古手川祐子演じる清衡の母の結有のキャラです。
原作では一部に引き続き、基本的には強い女で、家衡に対する愛情に苦しみながらも、一貫して経清の仇を討つことを忘れません。
しかし大河ドラマでは、どちらかというと頼りない家衡のほうに肩入れしがちで、清衡と家衡の間で気をもむ母の苦悩をむき出しにしています。

一部に引き続いて女性のキャラをいじってきていますが、今回は、ドラマの方が自然な感じがしました。
実際の結有にあたる女性も、きっとこのように苦しんだのではないでしょうか。

清衡役の村上弘明は、めちゃくちゃハマり役でした。
経清役の渡辺謙と外見が割と似ていますが、村上弘明はどこか内にこもるような陰気臭さがあって、思ったように生きて散った爽快感のある経清のキャラと、味方のいない閉塞感の中で耐えに耐えた清衡のキャラが、それぞれにぴったりハマっていました。

村上弘明という人は、ビジュアルだけであまり上手くない役者というイメージしかありませんでしたが、妻子が殺されるシーンなどは、なかなかの熱演でしたね。

源義家役の佐藤浩市は、まだちょっと若くて迫力不足でした。
家衡役の豊川悦司は、珍しく情けない役を演じていて、意外に面白かったです。

一番迫力があったのは真衡役の萩原流行でした。
こういう一筋縄ではいかない悪役をやらせたら本当にピカイチですね。
まだ若いのに交通事故で亡くなったことが、本当に悔やまれます。